同明度で赤と緑や、オレンジと青などの補色を隣に配置すると、境界部分がぼやけているように見えることや光っているように見えることがあります。これをハレーションといいます。高彩度になるほど効果は顕著になります。ハレーションはインパクトのある画面になりやすいです。
激しい色合いでずっと見ていることが困難なせいか、たまにハレーションを絶対に避けなければいけないように思う方がいるのですがそんなことはありません。効果的に使うことができれば武器になります。
不安定さや居心地の悪いイメージ、過激なイメージを絵から伝えるためにハレーションをあえて使うのも有りですし、背景はハレーションを起こしていても前面に白や黒のベタ面を入れればメリハリのあるイメージを作ることもできます。
敬遠されがちな効果でも、自分が表現したいものに役立つこともありますので、危険性がない限りあれも駄目、これも駄目、とがんじがらめになる必要はないと思われます。