アクリル絵の具のラベルに使われる表記一覧(耐光性、透明度etc)

目次
  1. アクリル絵の具の特性
  2. 耐光性
  3. 透明度
  4. C.I.Name(Color Index Name)
  5. 価格帯
  6. 有害性・無害性
  7. マンセル表色系(Munsell color system)

アクリル絵の具の特性

アクリル絵の具は同じメーカーや商品名でも、顔料の種類や水性エマルションの量などの影響から絵具によって耐光性や透明度、価格帯などの特性が違います

メーカーによっては、特性を、容器やカラーチャートに表記してくれていることがあります。

耐光性

光による紫外線などから受ける影響の度合いを示します。

描いた絵は、日光などを浴び続けると褪色することがあり、日光を避けることや、耐光性の強い絵の具を使うことで、絵の保存をより良い状態に保つことができます。

米国試験材料協会(ASTM International)に基づく表記では、耐光性は「Ⅰ:堅牢」>「Ⅱ:良好」で表記されます。メーカーによっては「+」や「☆」のマークなどで表示されることもあります。この場合マークの数が多いほど耐光性が強くなるのが基本です。

透明度

「半透明」「不透明」などの文字表記、数字のグレード表記、「〇」「●」などの図形表記など様々です。

チューブを見てわからない場合は、メーカーのカラーチャートに説明が記載されていることがあります。

C.I.Name(Color Index Name)

その絵の具に使用されている顔料の国際的な分類コードです。

Pigment White 6(Titanium(IV)dioxide)ならPW6、Pigment Yellow 35(Cadmium Zine Sulfide )ならPY35と省略されます。

価格帯

A,B,Cなどのローマ字や、数字のグレードで表記されます。アルファベットはAに近いほど安価で、Zに近いほど高価になるのが基本です。

同じ色名でも、「ヒュー」という代替品の価格はAランクで安いけれども、オリジナル顔料の絵の具の価格はEランクで2倍~3倍することがあります。「ヒュー」については、「Hueとは?」で詳しく説明しています。

有害性・無害性

有害性・無害性を表すマークです。絵の具の中には、適切に扱わないと有害になるものや、子供が扱うのには適さないものもあるため、このマークはとても重要です。

毒性について」で詳しく説明しています。

マンセル表色系(Munsell color system)

色の表現方法として、絵の具の容器などにこの表記方法が用いられることがあります。色相・明度・彩度の属性で色を表現します。

容器にこれらの属性が表のように記載されることや、「色相明度/彩度」の形で記載されることがあります。その場合下記のように記されます。


ウルトラマリンブルー
6PB3.5/16.0(色相明度/彩度)


「なんだか色が沈んで見える」

「目立たせたいところが目立たない」

「どんな色を混ぜたらいいのかわからない」

マンセル表色系は、このような色の悩みにぶつかった際のヒントになるかもしれません。

詳しい見方や用法は「マンセル表色系」で説明しています。

絵の具の容器にはこれらの他にも、

  • メーカー商品番号
  • メーカー電話番号
  • 諸注意

などが記載されます。


参考元
ホルベイン工業株式会社「ホルベインアクリラガッシュ 全102色 カラーチャート」
http://www.holbein-works.co.jp/static/chart_agouche/a_blue.html
最新アクセス日:2017年3月2日
ページの一番上に戻る