溝引き定規、溝引き棒、面相筆を使って直線を引く方法を紹介します。溝引き用の道具については「溝引き棒(ガラス棒)・溝引き定規」で詳しく説明しています。
溝引きの手順
溝がついている定規を使う。
- 絵の具を溶きます。アクリルガッシュで線を引く場合は平塗りのときの濃度かそれよりも少し薄いくらいの濃度で溶きます。平塗りのときの希釈濃度については「マットに描く」で説明しています。
- 絵の具の含みを良くするために面相筆は一回水に通します。筆や柄に水が残っていると溝引きしている最中に柄に残った水が出てきて滲む原因になるので水に通した後は布で水気を切っておきます。
- 1で溶いた絵の具を面相筆に付けます。付けすぎると線が引き辛いことに加え、引いた部分が盛り上がってしまいますのでほどほどに付けます。
- 筆と溝引き棒をお箸のように持ちます。溝引き棒を薬指の関節部と中指の腹で固定し、筆を中指の関節部と人差し指と親指で固定します。
- 溝引き定規の溝に溝引き棒を当て、筆と溝引き棒がガタつかないように気を配りながら、筆を画面に当てつつ溝引き棒をスライドさせることで直線を引きます。
棒と筆先の位置を保ち続けるよう注意する。
線がかすれるときの対処法
- 筆に含ませる絵の具量を増やす。
- 絵の具の水分を増やす。
- 穂先がまとまっている筆を使う。
- 毛量がしっかりある(抜け毛でスカスカになってない)筆を使う。
線がガタつくときの対処法
- 手首や指が無駄に動いていないか確認する。手ではなく腕ごと動かすイメージで引く。
- 定規に固まった絵の具などが付着していないか確認する。付着している場合掃除する。
- 柄を持つ位置を変えてみる。
- 筆の穂の長さを違うものに変えてみる。