数日に渡って作業する場合など、混色した色を保存しておきたいことやパレット上に残った絵の具がもったいないため日持ちさせたいことがあります。
しかし、透明水彩なら乾いても再度水につけて溶かすことができますが、アクリル絵の具は乾くと溶けないため、水分を逃がさないような工夫が必要となります。
短期保存
- 絵具皿にラップをする
- 絵の具皿に溶いた絵の具は水を多めに加えておいてしっかりとラップをすれば一晩程度もちます。それでもかなり蒸発しますので再び使う際は作業前に水を足し、混ぜることが多いです。
絵の具が少なすぎると乾いてしまうのである程度量がある場合に限ります。 - ウェットパレットを使う
- ウェットパレットを使うと常に湿気が供給されるため絵の具が乾きにくくなります。蓋をすればより保湿性が増します。
長期保存
「長期」とは言いつつも、アクリル絵の具は長期保存に適しません。常に水分を保っておく必要がありますが、溶かした絵の具は保存しておくとそのうち水が腐り始めて臭くなります。それでもできるだけ長く持たせたい場合は下記の対策をとります。
- 保存容器を煮沸消毒しておく。
- 絵具を溶くのに水道水ではなく純水を使う。
- 容器は密封性の高いものにする。
また、インク系のアクリル絵の具ならば、水を入れないで絵の具を混ぜただけの状態で保存することで品質を保つことができます。