烏口の説明や利点については「烏口」で詳しく説明しています。ここではアクリル絵の具と烏口を使った描き方について紹介します。
烏口を開いた状態。
- 絵の具を溶きます。平塗りと同じくらいの希釈濃度だと濃いことがありますので、濃い場合は水を足します。
- 細い筆で絵の具を取り、ネジを締めた状態の烏口に絵の具を充填します。あまり多く充填しすぎると側面から垂れますので量に注意します。定規を使う場合は、定規に当てる部分に絵の具が付着していると定規に付いてしまうので注意します。
- 描きたい太さに応じてネジを緩めます。
- 通常のペンを持つようにして書きます。定規を使う場合は縁が浮いているタイプの定規を使うか、目盛り側が斜めにカットされている定規を裏返して使うことで絵の具を定規に滲ませることなく描くことができます。
- 引き終わったら烏口の絵の具を拭き取って綺麗にします。
絵の具を入れた状態。
描くときのコツ
線が引けないからといって押さえつけると紙に傷が付いてしまいます。筆で最先端部分に再度絵の具を付けることや、絵具の濃度を薄くすると出やすくなります。あまりに薄いと水っぽくなるため、あくまで平塗りより少し薄めくらいまでの範囲内で溶きます。
中々絵の具が出なくても一回線を引けるようになるとその後は描いた絵の具に引っ張られてスルスル描けるようになります。
絵の具の出る量が多すぎたり滲む場合はネジを締めるか絵の具の濃度を濃くします。
何回も使用しているうちに、先端が自分の引く方向に削れていきます。歪になってきたらヤスリで研磨することで直すこともきます。