ローラーはベタ塗りやマチエールの制作に役に立ちます。
ベタ塗りする
- ローラーで塗りたくない部分はマスキングをしておいてください。もしくはアクリルガッシュであればはみ出した部分を上から重ね塗りして隠すことができます。
ただし重ね塗りしたい絵の具がローラーで塗った色より明るい色の場合はアクリルガッシュでも下の色が透けてしまうことがあるので注意します。(例:ローラーの色が黒、重ね塗りしたい色が黄色の場合など) - ペーパーパレットや塗装用の受け皿にとろみがあるかそれよりもすこし薄くなる程度に絵の具を溶きます。絵の具にムラが出来ないよう大きめの平筆か小さめの刷毛で良く溶いておきます。
- ローラーのスポンジに一度水を含ませ、水を切って拭います。こうすることでローラーのスポンジへの絵の具の吸収率が良くなります。
ローラーが入る容器に水を入れておいてそこで水に浸すのでもいいですし、水差しなどで直接ローラーに水をかけてしまっても構いません。濡らしたままだと絵の具が薄まってしまうので布で必ず湿った程度に水を切ってください。 - ローラーをコロコロさせて2の絵の具を付けます。できる限り円筒の全面に均一になるようにつけます。
- 画面にローラーを置いてコロコロ転がします。絵の具のバランスを見ながら、ベタに塗りたい部分に色の濃さの違いが出ないように均一に伸ばします。
- 乾くのを待って、マスキングをしていたらマスキングを剥がします。この時勢いよく剥がしてしまうと画面が傷つくため、ゆっくりと剥がすように注意します。
かすれを作る
ローラーで伸ばすと独特のかすれができる。
- ローラーで塗りたくない部分はマスキングをしておいてください。もしくはアクリルガッシュであればはみ出した部分を上から重ね塗りして隠すことができます。
ただし重ね塗りしたい絵の具がローラーで塗った色より明るい色の場合はアクリルガッシュでも下の色が透けてしまうことがあるので注意します。(例:ローラーの色が黒、重ね塗りしたい色が黄色の場合など) - ローラーで塗る作業に移ってもいいですが、あらかじめ刷毛などで違う色の下地を塗っておくとよりかすれの効果が分かりやすくなります。
- ローラーのスポンジに一度水を含ませ、水を切って拭います。こうすることでローラーのスポンジへの絵の具の吸収率が良くなります。
ローラーが入る容器に水を入れておいてそこで水に浸すのでもいいですし、水差しなどで直接ローラーに水をかけてしまっても構いません。濡らしたままだと絵の具が薄まってしまうので布で必ず湿った程度に水を切ってください。 - ペーパーパレットか絵具皿に絵の具を固めかとろみがつく程度に溶きます。
- 筆で3の絵の具を取り、ローラーにこすりつけます。この時の付ける範囲や位置によってかすれの出る模様や位置が変わります。
- 画面にローラーをコロコロ転がします。具合を見つつ絵の具を足したり粘度を調整します
- 乾くのを待って、マスキングをしていたらマスキングを剥がします。この時勢いよく剥がしてしまうと画面が傷つくため、ゆっくりと剥がすように注意します。
作った凸凹の上に伸ばす
- モデリングペースト等の下地材を使って画面に凸凹を作ります。
- 下地材が完全に乾くのを待ちます。
- ローラーで塗りたくない部分はマスキングをしておいてください。もしくはアクリルガッシュであればはみ出した部分を上から重ね塗りして隠すことができます。
ただし重ね塗りしたい絵の具がローラーで塗った色より明るい色の場合はアクリルガッシュでも下の色が透けてしまうことがあるので注意します。(例:ローラーの色が黒、重ね塗りしたい色が黄色の場合など) - ローラーの色と違う色で下地を塗りたい場合は筆で塗っておきます。
- ペーパーパレットか絵具皿に絵の具を固めかとろみがつく程度に溶いておきます。
- 筆で4の絵の具を取り、ローラーにこすりつけます。この時の付ける範囲や位置によってカスレの出る具合が変わります。(1で盛り上げた凸部分に色が付きます。)
- 画面にローラーをおいてコロコロ転がします。具合を見つつ絵の具を足したり粘度を調整します。
- 乾くのを待って、マスキングをしていたらマスキングを剥がします。この時勢いよく剥がしてしまうと画面が傷つくため、ゆっくりと剥がすように注意します。